バイクのプラグ交換時期
バイクのプラグ交換は一般的に3,000km~5,000kmと言われている。
軽自動車は1万km、乗用車2万km、ロングライフプラグであれば10万kmまで使用できるものもある4輪と比較して、バイクのプラグ交換目安はなんと短いことか。
バイクは車に比べれば排気量は小さく、その割に回転数が高く、ネジ径が小さいために車と比べて寿命が短いのか?知らんけど。
バイクのプラグを交換しないとどうなる?
バイクのプラグを交換しないと、、、
終電間際の新宿の南口でエンジンが止まって辱めを受けることになる。そしてアパートまで4kmの道のりを200キロのバイクを引いて歩くことになる。
バイクというのは不思議なもので、エンジンがかからなくなった途端にただの金属の塊になる。
余談はさておき、プラグが死ぬとガソリンを燃やせなくなってエンジンがかからなくなる。プラグは徐々に死んでいく。いきなり動かなくなるのではなく、エンジンの吹けが悪くなり、徐々に弱っていく。4気筒バイクであれば1気筒死んでも残りの3気筒で走ることは(ギリ)できる。
トヨタの最高級車「センチュリー」がまだV12気筒だった時「半分死んでも残りの6気筒で走り続けることができる」と言われていた(らしい)。だからショーファードリブンは多気筒が多いんだとか(知らんけど)。
バイクのプラグ交換費用
- プラグレンチ 900円
- プラグ 1,000円×4気筒
- シリコングリス 900円
まあ、6千円くらい見とけばたぶん大丈夫。
ショップに頼むと工賃が1本700円~1,500円×4で2,800〜6,000、プラグ代を足すと1万円くらいってことかな。
ZZR400のプラグ交換方法
ZZR400のプラグ交換はとにかく
めんどくさいで有名。
通常のバイクの場合
- タンクを下ろす
- プラグキャップを外す
- プラグを交換する
ZZR400の場合
- シートを外す
- リアカウルを外す
- バッテリー上のケースを外す
- タンクを下ろす
- エアクリボックスを開ける
- エアクリボックスを下ろす
- イグニッションコイルを外す
- プラグキャップを外す
- プラグを交換する
交換が終わったら当然これを元通りにしなきゃいけないもんだから、本当にめんどくさい。とは言うものの早速いこう。
シートを外し、
リアカウルはめんどくさいので緩めるだけで、
バッテリー上のケースを外し(10mm4ヶ所)
タンクを下ろす(7mm2ヶ所と11mm1箇所)。タンク下のコネクターを引きちぎらないように、上のホースも外す。
エアクリボックスを開ける(10mm×7箇所)
キャブの防護壁が外れてるね、見事に。エアクリボックスを下ろす(10mm×2ヶ所)
イグニッションコイルを外さないと(10mm×4ヶ所)、1番と4番のプラグを抜くときにレンチが回らない。長いレンチなら外す必要ないかも。
キャップを外し、よーやくプラグにたどり着いた…
この日は一旦終了。
プラグにグリスは付ける?付けない?
プラグのネジ部分にグリスを付けるか付けないか論争。通説は「グリスは付けない」だから今回はグリスは付けない。
グリスを付ける派の意見は「グリスを付けないとプラグが焼けて固着し、外せなくなるから」というもの。
グリスを付けない派の意見は「グリスをつけるとプラグを締めるときのトルクが変わるから」というもの。
プラグは締めすぎても緩すぎてもだめで、規定のトルクで締める必要がある。固着防止のためにねじ山にグリスを付けると当然滑りが良くなるので締めすぎてしまう恐れがある。
まあ要は「トルクレンチなしでも感覚でいい感じに締めれる職人はグリス付ければいいし、それができない奴は締めすぎるとめんどいことになるからグリスを付けるな」って事だと思う。
プラグメーカーのNGKもHP上で「グリスを付けるな」と言っているので、今回はグリスなしで交換する。
いよいよプラグを外すぜ。外した後はゴミが入らないように穴を塞いでおく。
外したプラグが左側から1番2番3番4番。ZZR400の構造上1番2番がかぶりやすいとのことだが、なるほど汚れている。
シリコングリスをキャップに塗って、
プラグのお尻に何が塗る必要はないのか??といろいろ調べたが何も出てこなかったので、通電性を高めるためにカーボングリスをそっと塗っておいた。
プラグレンチに新品のプラグを装着。
角度に気をつけながら、引っかかったら戻して、慎重にプラグを締める。
指で回らなくなるまで一旦締める。
車のホイールナット用に購入したトルクレンチ。
10mmプラグの締め付けトルクは「10〜12N・m」とのこと…。車のホイール用のトルクレンチはミニマムが40N・mなのでつかえませんでした。
トルクレンチがない場合の締め付け目安。「ガスケットが取り付け座にあたってから」約1/2回転。T字のプラグレンチじゃびくともせず、結局ホイール用のレンチを使って1/2回転締める。
プラグキャップをもとに戻す。感触でプラグがハマったことを確認する。
イグニッションコイルを固定しようと思ったらネジ穴が外れて結局ステーから取ることに。はじめからこっちを外しておけばよかった(プラグ締める時すごく邪魔だった)。
ZZR400の最大の難関、エアダクトのエアクリーナーボックスの装着。とにかくこいつに手間取ったという書き込みがWeb上で散見されたので覚悟はしていたが、確かに一筋縄ではいかない。ハマりやすいように予めハサミで切れ目を入れておくという人もいたが、冬場の樹脂が固くなっている時期にやる場合は有効な対処法だと思う。この時は幸い気温が高かったので、マイナスドライバーを使いながらなんとかはめた。キャブは最後にハメればOK。
左側も同様。
この作業中にイグニッションコイルの配線が外れるというトラブルがあるみたいなので要注意。
キャブをハメてボックスを固定。
後は蓋をしてタンクを戻す。タンクのカプラーをハメるのを忘れずに。
バッテリーはGSユアサとは円も縁もないと言われる台湾ユアサ。
これでエンジンつかなかったら泣くなーと思いながらセルを回すと…
一発始動。一安心。
プラグ交換の効果は?
吹け上がりがめちゃくちゃよくなった。詰まった感じがなくなった。ZZR400の場合そんなに頻繁にできるの作業じゃないけど、慣れれば1時間でできるかも。
明日はチェーンだなー。
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