トヨタ博物館『テールフィン・ラブ』レビュー!キャデラック,シボレー,エドセル

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トヨタ博物館で7月4日まで開催している企画展『テールフィン・ラブ』に子供と行ってきたのでそのレビュー、感想などなど。

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トヨタ博物館『テールフィン・ラブ』とは?

『テールフィン・ラブ』とは、愛知県長久手市のトヨタ博物館で、2021年4月から7月までの期間に開催している企画展のこと。

その名の通り、かつてアメリカで一大ブームを巻き起こしたカーデザイン「テールフィン」の歴史を、実写を交えて振り返るというもの。

トヨタ博物館公式HPより

きっかけはこのポスター。

青空に『テールフィン・ラブ』の文字、そしてキャディラック・エルドラドのものと思しき光り輝くテールフィン。

「車好きならアメ車好きっしょ?アメ車好きならテールフィン好きっしょ?なら来るっしょ?」

そう言われているように思えた。

アメリカンドリーム『テールフィン』との出合い

平成生まれの私はもちろんテールフィンブームをリアルタイムで知らない。しかし車が好きなら、『リトラクタブルヘッドライト』や『ガルウィング』と同様に『テールフィン』という言葉にもどこかで出会うはずなのである。

私のテールフィンとの出合いは小学校3年生に遡る。

プレイステーションソフト『チョロQ2』、先頭を走るイエローのディーノの後ろを走るのは正しく『キャデラック・エルドラド(第4世代59年型)』である。

まだ子供だった私にとってそのピンクのカラーリングとイカツすぎる顔面はとてつもないインパクトだった。

それからもこのピンクのエルドラドは度々私の前に現れた。ミニカーやポスターとして、あるいはエルビス・プレスリーと共に、小学生の私の前に度々姿を表し、その度に「この車マジでイカツいよなぁ、しかもロケット付いてるし」と思った。そして戦後のアメリカンカルチャーを象徴する車として私の脳裏に焼き付いた。

そんな私が初めてキャディラック・エルドラド(第4世代型)と対面したのは、中学生の頃、父親とトヨタ博物館を訪れた時だった。

あれから十数年、私も父親になった。

『テールフィン・ラブ』のポスターに映るエルドラドが私を呼んでいる気がしたのだ。

トヨタ博物館『テールフィン・ラブ』のレビュー

そんな俺とテールフィンのめちゃくちゃどうでもいい話はさておき、さっそくレビュー。

テールフィン・ラブの企画展は「クルマ文化資料」の建物の二階にあります。「テールフィンにしか興味ないぜ」というロカビリーガイはトヨタ博物館の入り口を入ってすぐ右です。階段を登って渡り廊下を歩いた先でエルドラドとインパラとサイテーションが待ってます。

これがそれ。3台そろってV8/6リッター。これぞアメリカンドリーム、超高燃費!

ホワイトウォールタイヤが映えますね。

テールフィン三連星、いい眺めですね。1台ずつ見てみましょう。

Cadillac Series 62 Convertible(キャディラック 62 コンバーティブル)【テールフィンラブ】

テールフィンラブ、1台目は1959年型キャデラック・エルドラド(Cadillac Eldorado)。シリーズ62、ビアリッツ(Biarritz)です。

ビアリッツ(Biarritz)というのはコンバーチブルモデルにつけられた相性です。逆にハードトップモデルは『セビリア(Seville)』と呼ばれていました。

59年型エルドラドにはシリーズ62の他にシリーズ6900という4ドアハードトップタイプが存在します(Wikipedia情報)。

この顔!これぞエルドラド!!ビカビカのクロームパーツ、マッチョな眼力!「黄金郷(El Dorado)」という名にふさわしい佇まいです。

リアもクロームです。テールフィンの流れるような輪郭が美しいですね。より低く、より長く、より広くを追求したデザイン。

そのまま飛び立ちそうなテールフィン。

何に惚れ惚れするかって、これが工業製品であるということ。一点物でこのクオリティならまだわかる。「うっひょー手が込んでんなー」で納得できる。

これが量産されていた

という事実に震える。

多少の個体差はあるにせよ、同一水準でこれを量産して、販売して、ビジネスとして成立させようとしていたことがすごい。

更に驚くべきことは、『テールフィン』の完成形にして代名詞とも言えるこの59年型エルドラドは、1959年の1年間しか製造されていないのだ。

エルドラド第4世代としては1960年にも製造されているが、デザインが違うのである。1960年型エルドラドはもっと『スタイリッシュ』なのです。

59年型が丸みのあるフロントバンパーだったのに対して、60年型はスッキリとしている(フォグランプの形状が違う)。リアのテールフィンからも横並びの丸ランプが取り除かれ、より直線的でシンプルなデザインに。ジェット噴射口にはテールランプを縦に並べている。

あれほど手の混んだデザインを59年型に施し、量産のためにサプライヤーに外注を出して、型をとって、それ用のラインを組んで、新しい工程を作業員に教育して…1年でデザイン変更!?ぎょぎょぎょ!!あれで充分イケてたじゃん!て今の感覚なら思います。

しかしこのグリル、洗車が大変そうですね。

Chevrolet Impala Converible(シボレー インパラ コンバーチブル)【テールフィンラブ】

テールフィンラブ、2台目は59年型シボレーインパラコンバーチブルです。

イカツいエルドラドと比較して、丸みのある可愛いデザインです。その後到来するローライダーブームでも大変人気のあったインパラ、カッコいいですね。

エルドラドのロケットに対してインパラは完全に『翼』です。

とてつもないインパクトのリアです。

ダッシュボードも真っ赤っ赤です。ハンドルも赤!そして細い!

Edsel Citation(エドセル サイテーション)【テールフィンラブ】

今はもうなくなってしまったブランド「エドセル」。フォードのブランドだったんですね。当時フォードが展開していたブランド「マーキュリー」と「フォード」の間の価格帯を埋めるために誕生したブランドです。

しかし商業的に「エドセル」は大敗し、市場から姿を消すことになり、今では「エドセル」=『商業的失敗の代名詞』になってしまったそう。

顔が「カイロス(ポケモン)」です。優しいピンクが素敵ですね。

長い…

隣の2台に比べるとスッキリとしたテールですが、ちゃんとフィンになってます。

テールランプが「分離型」になってますね。トランクを閉めた状態で1つの形状になっています。当時結構費用がかかったんじゃないでしょうか。

『テールフィン・ラブ』その他の展示

AMC ランブラー・アメリカン【1958】

フォード フェアレーン【1956】

コニー グッピー スポーツ【1962】

トヨタ博物館『テールフィン・ラブ』感想

トヨタ博物館の企画展『テールフィンラブ』、大満足でした!

クルマ文化館だけでなく、クルマ館の方でもテールフィンを見ることができます。

15年ぶりの再会を果たしたピンクのエルドラドものせておきます。

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もう一回行っても全然楽しめますね。

次は『スーパーカー・ラブ』やってください!

【画像】トヨタ博物館『テールフィン・ラブ』写真一覧

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